2020.11.18 06:39#MD0015毛玉ができやすいのはどういう生地なのか。この正体がわかると、避ける方法は一つ、柔らかさを諦めるというところである。硬い生地なら毛玉が起きにくい。それは毛羽が表面に出やすい生地ほど、柔らかいという感覚を感じやすいからだ。しかしそれは落ち感やとろみを諦めるということと同義ではない。しっかりと密度が高い糸でも落ち感やとろみは作ることができる。そういうことを海外でもできるという実験的な生地だ。生地規格14...
2020.11.06 06:38#MD0023全ての品番に言えることだが、素直に「良い」って言ってもらいたい、そんな思いを込めている。このワッフルは今まで作ってきた生地の中で、誰からもすぐに「良い」と言ってもらえたNo. 1だ。ウンチクはいくらでも言えるが、やはりそのクオリティと価格イメージ、どちらも釣り合いが取れたら人は無条件に「良い」と言ってくれるのだろうと感じた。生地規格110cm幅 40m乱 コットン100% 241g/m2参考価格(...
2020.11.06 06:37#MD0022滑らかなタッチと鈍い艶感の中にも、どことなく素朴なムラ感とネップがあり、見た目でイメージする風合いを良い意味で裏切っている。反毛という残反を繊維に戻したものが少し含まれることでネップ感が出る。さらにベースになっているのは最高峰のコットン糸を作った後に出る落ち綿。これで粗野感と滑らかさを同居させることに成功したオリジナル糸だ。生地規格140cm幅 40m乱 コットン100% 153g/m2参考価格(...
2020.11.06 06:36#MD0018昨今の事情を鑑みれば、気軽に着れてちょっとそこまでもいけて、かつ、着心地が滑らかで癖になるというものを求められているのは、誰の目にも明らかである。具体的にどういうアプローチでそれらの欲望をみたすか、そこに注力した素材だ。ストレッチが効いて、表面が毛羽立ちにくく、肌あたりはソフトに、触ってもらったら納得していただける仕上がりになっている。生地規格145cm幅 30m乱 コットン56% テンセル28%...
2020.11.06 06:35#MD0020軽いと感じやすい風合い作りは、簡単に言ってしまえば密度のバランスだ。ではそのバランスをどこでどういう風にとるか。厚みを出すために必要なのは、組織的に大きく前後に振った組織、例えばダンボールニットなどはその特徴がある。中を空洞にするという意味でも厚さの割りに軽いという感覚を作ることができる。この生地は糸、編みの二箇所でそのバランスを作っている。毛羽まで含めて空気層と考えれば、厚みは感じるが持ち感は軽...
2020.11.06 06:34#MD0021ざらっとしてるのに、フワッとしてる。そんな不思議な感覚は糸と後加工の相乗効果。固めるという手法であるはずの紡績方法を甘めに設定して、その後も一手間かける。そこでうまれた微細な毛羽をチクチクと感じさせないようにリンスでクタっとさせるイメージで風合い出しをしている。日焼け肌に優しい、海辺遊びが好きな人におすすめだ。生地規格170cm幅 30m乱 コットン100% 170g/m2参考価格(編みロット10...
2020.11.06 06:33#MD0019生地の表情を作るテクニックは何通りもある。その方法を素材ごとにいかに組み合わせていくか、それによって得られる効果が変わってくる。よく見たような雰囲気も、いざ作ってみようとなると、考えたアプローチでは思ったようにいかないことだってある。似てるけど違う、そういうところを狙って作った生地は、解析されても真似できないちょっと小憎いテクニックが散りばめられているものだ。生地規格135cm幅 30m乱 コット...
2020.11.06 06:32#MD0017キュプラは未利用繊維ではあるが、果たしてそれがエコなのかと言われると、正直返答に困る。今回は特にそういう環境を重視したわけではないが、相変わらずそういう観点での引き合いが多いことは確かだ。キュプラ利用素材は概ねツルッとして艶っぽい生地が多いが、空紡で仕上げることでマットでサラッとした生地に仕上げている。肉厚の要望があるため双糸でしっかりとした肉感で仕上げている。生地規格155cm幅 30m乱 コッ...
2020.11.06 06:31#MD0016キュプラは未利用繊維ではあるが、果たしてそれがエコなのかと言われると、正直返答に困る。今回は特にそういう環境を重視したわけではないが、相変わらずそういう観点での引き合いが多いことは確かだ。キュプラ利用素材は概ねツルッとして艶っぽい生地が多いが、空紡で仕上げることでマットでサラッとした生地に仕上げている。生地規格170cm幅 30m乱 コットン90% キュプラ10% 196g/m2参考価格(海外製の...
2020.11.04 05:58#MD0014エシカル、サスティナブル、アパレル市場を飛び交う上辺だけの倫理的持続可能を掲げた商品にうんざりしているところである。各社やるならば粛々とやるべきで、それ自体が商品のセールスポイントにはなり得ない。今回のPTJ出展もエコやサスティナブルを冠にした素材出展要望があったが、敢えてそのラベルには参加していない。なぜなら、原料や製法は依頼通り遂行されているとは限らないので、あくまでも、こちらが意図した作り方...
2020.11.04 01:53#MD0013高付加価値とは何か?を突き詰めると、モノに依存することがどうしても無意味に感じてしまう。しかし、それでも人はモノに御託が重なると高付加価値と感じてしまうものである。もっと素直に、『良いな』と感じたい、そして感じて欲しい。この生地が単純にその製造工程を明かさずとも『良い』と感じてもらえることができたなら、初めてその製造工程に『付加価値』が認められるのだと思う。敢えてここで答え合わせはしない。どう感じ...
2020.11.04 01:46#MD0012ハイゲージものは、どうしても艶っぽい仕上げ、特にシルケット系が多く、その用途が限られがちだが、同じ生機でも仕上げを変えれば表情も風合いも、また活躍できる世界も変わる。スペインピマを使用したハイゲージの裏毛といえば、丸編み業界も川上近くでは生機の製造元を特定できるレベルだろう。あえてその生機を用いてカジュアルな風合いに挑んでみた素材だ。繊維本来がもつ独特の滑りに加え、糸同士の滑りを良くする風合いをプ...