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エシカル、サスティナブル、アパレル市場を飛び交う上辺だけの倫理的持続可能を掲げた商品にうんざりしているところである。各社やるならば粛々とやるべきで、それ自体が商品のセールスポイントにはなり得ない。

今回のPTJ出展もエコやサスティナブルを冠にした素材出展要望があったが、敢えてそのラベルには参加していない。なぜなら、原料や製法は依頼通り遂行されているとは限らないので、あくまでも、こちらが意図した作り方を製造元が確実に履行してくれているかどうかなど、本当のところは誰にもわからないからである。

言ってしまえば、その状況を逆手にとっていくらでも環境意識アピールはできてしまう。


この素材は、あくまでもこちらの依頼意図として、下記の内容で製造されたオリジナル糸である。

リフィブラとはレンチング社が掲げるリサイクル繊維で、本来循環可能繊維であるテンセルに、廃棄された綿製品を再パルプ化した原料を混ぜたセルロース繊維である。

エリシルクとはカンボジアでキャッサバ栽培の際に廃棄となるキャッサバの葉を食べて育つ蚕を食用として虫を食べた後に残る廃棄される予定だった繭を買い取り繊維化した野蚕シルクである。

この二種類の原料をピリングの起こりにくいMVS方式で紡績したものを生地にした。

ウンチクはどうであれ、さらっとしたタッチに相反したトロミは、着用する心地よさを感じてもらえる素材になっている。


生地規格

135cm幅 40m乱 リヨセル80% シルク20% 158g/m2

参考価格(糸別注/海外生産のため32反/色程度)

¥1,300/m

中国製